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三菱重工業株式会社長崎造船所様「三菱重工杯争奪サッカー大会 記念品手ぬぐい制作」
Limaniのクリエイターは、デジタルハリウッドSTUDIO出島の卒業生を中心に活躍しています。スタジオから望む景色には、いつも長崎港が広がり、山々に囲まれたすり鉢状の地形の斜面には家々が立ち並ぶ、長崎らしい風景を見ることができます。
長崎港のランドマークの一つに、三菱重工の社屋や造船所があります。三菱重工は長崎で創業し、造船業を中心に日本の近代化を支えてきました。造船所にそびえる巨大なクレーンは、世界遺産にも登録されています。
今回、その長崎港の景観と産業の象徴でもある三菱重工様より、社内サッカー大会の記念品制作をご依頼いただきました。
本記事では、ご依頼者様と制作者へのインタビューを通して、記念品がどのように形になっていったのかをご紹介します。
ー「三菱重工杯争奪サッカー大会」とはどんな大会?
「三菱重工杯争奪サッカー大会」とは、全国の三菱重工社員のサッカー好きが集まり、年に一度各地で開かれている大会です。
1994年に若手の同期社員が親睦を深めようと始めた大会で、今年で30回目となりました。
現在は様々な年代の、本格的にサッカーに取り組んでいる人から、初心者までが参加するフレンドリーな大会になっています。
今年は長崎での開催となり、8チーム総勢100名参加という規模の大きな大会です。
今回ご依頼をいただいた、長崎大会の幹事でもある三菱重工の三宅さんと藤井さんにお話しを伺いました。
ー個性あふれるチームと大会恒例の懇親会
全国から集まるチームは、地元リーグに参加するほどの本格派チーム、大会の時だけ活動するチーム、年長者が集まるチームなどさまざまなチームがあります。
大会も長くなってきたことで親子で参加される方やご夫婦で参加される方も増えました。
様々なチームがあるなかで、三宅さんと藤井さんが所属するチーム「LOBO」は、お二人が勤務する総合研究所=Laboratoryからつけた名前で昼休みにサッカーで汗を流しているメンバーで構成されています。
年に一度の大会には、サッカー半分、旅行半分で和気あいあいとした雰囲気で参加しているようなチームです。
近年、2日間にわたって行われる試合の間の夜に、全員が参加する懇親会を開いていて、サッカーと同等に盛り上がる会になっています。
その親睦会では、各チーム余興を行うことが恒例となっていて、大きな盃を使った各チーム個性的なお酒の飲み方を披露することが目玉ともなっています。
実際に余興で使っている大きな盃
皆さんがサッカーと同じくらい、それ以上に楽しまれている親睦会。
大会30回目という節目の年でもあり、その親睦会の名シーンを入れた長崎らしい記念品が作れないかとお二人は考えました。
長崎くんちにも携わる三宅さんは、くんちでゆかりのある使い勝手の良い手ぬぐいを記念品として提案し、制作することにしました。
ー手ぬぐいのイラストを作成、自分達でやれる限界
三宅さんは、手ぬぐいの制作を依頼するため、簡単なイラストや参考画像などを持って染物店を訪ねました。
しかし、サンプル品を見てこんな感じのものを作りたいと思っても、きちんとした入稿データがないと作れないことが分かりました。
自分達の力でどうにかデータを作れないかと、藤井さんはフリーソフトの「インクスケープ」や「ペンシルスケッチ」を使って、写真をイラスト化したり白抜きにしたりと試みました。
イラストとして、何とか良いところまでイメージに近づけたものの、理想には程遠いものでした。
「パーツはなんとなくできているが、どう並べたらいいか、文字はどこに入れたらいいかなどレイアウトは迷宮入りだった。」
イラストだけでなく全体のデザインもどうしたらよいか、藤井さんは悩みました。
最終の細かなデータ作成まで調べながら作業するのは、仕事の隙間時間では限界でした。
藤井さんがフリーソフトなどを駆使してなんとかイラスト化したデータ
ーLimaniとの出会い
どうしようか悩んでいた時に、知り合いからあそこならできると思うとLimaniを紹介されました。
その週末にすぐに打ち合わせに行き、イメージスケッチを見せたり、ヒヤリングしてもらい、あっという間に依頼が完了しました。
「肩の力が抜けた。頼めるってなった時点で。」
三宅さんは今まで行き詰っていたことが、すんなりと依頼できたことにほっとしました。
長崎らしいわからん(和華蘭)文化のテイスト、懇親会の名シーンを入れることなどを指定し、あとはお任せをしました。
要望を汲み取り、Limaniでの制作がスタートしました。
ーイラスト、デザインを担当した笹田さん
イラスト、デザインを担当したのは、笹田将史さん。
笹田さんは、子供の頃から絵を描くことが好きで、インターネット上に公開されているイラストに憧れを持ち、自身でも漫画やキャラクターを描くようになりました。
大学は芸術学部に進み、イラストを描くことも続けながら、基礎的なデザインを学び、映像関係も学んでいきました。
卒業後社会人をしながら、もっとデジタルの技術を磨きたく、2025年デジタルハリウッドに入学されました。
笹田さんは、このご依頼を受けた時点ではまだデジタルハリウッドの受講生でした。
イラストが得意で、スキルもあり、課題などスムーズに進んでいる点から今回のクライアントワークに抜擢されました。
受講生でも実力と条件を満たしている場合には、Limniの仕事を担当することができます。
ー手ぬぐいのイラスト、デザイン制作
手ぬぐいを染める時に滲む性質があるため、原稿の線と線の間隔を2mm以上開けないといけないという条件があります。
その条件を考慮しながら、イラストや文字のデザインを進めていきました。
人物は帽子や衣装で長崎らしい、わからん(和華蘭)文化のテイストで表現し、中の細かい線がなくてもどういう恰好なのかわかるように意識してデフォルメしていきました。
文字の部分、特に画数の多い漢字は条件を守りながらも、その他のカタカナやアルファベットと上手く馴染むように工夫してデザインしました。
イラスト化や全体のデザインをする時に、今まで学んできた複数の技術や得意分野を複合的に活かされました。
クライアントからの要望にプラスして、三菱重工の社屋や長崎港から見える山々など長崎らしい景色も加えました。
AGORAで作業しながら、休憩中に見える景色を見て思いついたそう。
「要望通りに進めることは当然ですが、そこから一歩踏み込んだ提案をしてそれが受け入れられたときはより嬉しい。」
長崎らしさも感じられ、よりオリジナリティのあるクライアントからも喜ばれるものに仕上げました。
AGORA出島から見える三菱重工を含む長崎の景色
ー初めてのクライアントワークを終えて
初めてのクライアントワークでしたが、要望と必須条件を柔軟にこなしながら自分の得意分野も発揮し、制作に取り組みました。
「何よりも考える時間が楽しかった。」「今まで学んできた部分と共通する部分、全く違う部分を知ってそれが楽しい」と話す笹田さん。
今回の案件では今学んでいるデジタルとは真逆の伝統的な手ぬぐいの制作についても知ることができ、これからの制作の引き出しの一つとなりました。
制作意識も高く、色んなことに興味をもって制作に取り組んでいる笹田さんがこれからさまざま仕事をこなしながら成長する姿に期待が膨らみます。
ー入稿データ制作の氏田真奈さん
完成したデザインは、指定された形式、仕様で入稿データとして制作先に渡す必要があります。
入稿データの制作を担当したのは、氏田真奈さんです。
氏田さんは、デジタルハリウッドでWEBサイトの作成などを学び、2024年12月に卒業されました。
卒業してからの一年間は、デザイン力や実践力を上げる一年にしようと積極的にLimniの仕事や知り合いからの依頼を受けたりと実践的に実力を上げています。
これまでは、データで完結する制作のお仕事を主にされていて、今回のような製品制作の入稿データ作成は初めてでした。
入稿データについてはもちろん、笹田さんの作ったデザインデータからもこういうふうに出来上がっていくんだということを学ぶことが多くありました。
クライアントワークで大切にしていること、得意なことー
氏田さんは、前職で大型雑貨店で販売に関わるお仕事をされていました。
仕事の中で商品のポップを作る作業があり、どう書けば目につくのか、情報をどう整理すればより分かりやすいか、お客さん目線を意識して制作していました。
その時の経験を活かして、相手がどういうデザインを求めているかきちんと聞くことを重視しています。
「何よりもデザイン自体が楽しいと思えているので、難しいこともあるができあがってくると楽しい。」
また考えて制作する楽しさ、お客さんに喜んでもらえる達成感は、前職から実感していることで、今も制作の意欲となっています。
これまで色合いも明るくポップではっきりしたデザインを多く制作され、それが氏田さんの得意なデザインでもあります。
今後は、シンプルでかっこいいデザインなどにもチャレンジしていきながら、デジハリで学んだWEBサイト制作、その他の色んな仕事をこなしていきたいそう。
自分のペースで、意欲的にクライアントワークに取り組まれる氏田さんの今後の制作も楽しみです。
ー地域の方とのものづくりをとおして
二人のLimaniメンバーが携わり手ぬぐいのデータが完成しました。
「飛躍的なデザインが返ってきて、涙が出そうになった。わずか数週間ですごかった。」
三宅さんと藤井さんは、自身が勤める三菱重工の社屋や世界遺産のクレーンなども加わり、想像以上のデザインとして仕上がってきたことに感激されました。
「こういう仕組みが地元長崎に存在しているっていうのが、ある意味大きな出会いかなと思ってて、こういう繋がりの部分を一つの可能性として、どんどん長崎の発展に寄与するようなLimaniになってほしいなと思う。」
地域で繋がり貢献し合えるLimaniの活動にも共感していただけました。
制作を担当したメンバーにとっても、ご依頼者に喜んでいただけたことが大きな達成感となり、今後の活動へのモチベーションに繋がりました。自身の得意分野を活かしながら実戦で経験を積めたことは、クリエイターとして大きな糧となりました。
今回の事例のように、地域のニーズとメンバーのスキルを最適にマッチングし、双方が相乗効果を得られる仕組みこそがLimaniの強みです。
今後も、地域のものづくりサポートを通じてメンバーの技術向上を図り、長崎の発展に貢献できるLimaniを目指します。
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